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うなぎの稚魚とうなぎの価格の関係

2019.09.02
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うなぎの井口の井口です。

これからうなぎの事について、いろいろお話をしていきたいと思います。

1回目のお話は、「うなぎの稚魚とうなぎの価格の関係」です。

うなぎについてのお話を新聞やTVで見たりした方もいると思います。
皆さんはうなぎについてどのような話を見たり聞いたりしていますか?

近年では、「稚魚の不漁」とか「密売」など、イメージが良くないものが多いかもしれません。

新聞に掲載されている内容と業界での私たちの実態とでは、少し異なることもありますが、
ここ近年では、うなぎの稚魚が捕れない方が多いかもしれません。

では、稚魚が不漁になると、「いつ」「どのくらい」うなぎの価格が変わるかってわかりませんよね。

今回はこのお話をしたいと思います。

日本では、うなぎの稚魚は12月~翌年3月(場所によっては4月まで)の間に、稚魚の採捕の許可をもらっている人が
稚魚を捕ります。

「ジャポニカ種」という種類のうなぎは、日本を始め、台湾や中国の海岸付近でも捕れます。
これは、フィリピン近くのマリアナ海溝付近で稚魚が生まれ、海流にのってくるためです。

台湾は、日本より南ですから採捕は11月からです。

うなぎの国や産地は「養殖期間が51%以上の場所が産地」となります。

ですから、台湾や中国で同じジャポニカ種が捕れ、小さいうちに日本に輸入され日本で大きく育てれば、「日本産」となるわけです。

もともとの稚魚に変わりはありません。

うなぎの質は、養殖の仕方やエサによって変わります。

さて、稚魚の価格ですが12月から採捕が始まり、最初にたくさん捕れると安い価格で取引されることが多いです。
さらに、11月からの台湾での採捕が多く捕れていれば、さらに安く取引されます。

3月までの採捕で、結果的に同じ量の稚魚が捕れたとしても、最初に捕れたのと最後に捕れたのでは価格が変わってきます。
最初に捕れないと、池に入れたい養殖業者さんたちは焦り、注文をしても稚魚がない為、価格が上がるわけです。

稚魚は池に入れて早くて6ケ月でうなぎは大きくなります。

早く池にいれたい養殖業者さんは、7月の一番売れる時期には大きくし池から出荷したい為、稚魚が高くても購入してしまうのです。

この稚魚の価格を考慮し養殖業者さんが赤字にならないように、大きくなったうなぎの価格が決められる為、稚魚の価格に応じて
うなぎの仕入価格が決まり、それが皆さんへの価格に反映する、というわけです。

うなぎに限らず、需要と供給のバランスで価格が変動しますが、変動の幅が多いのがうなぎの特徴です。

私も百貨店様のお見積りは6ケ月前には提出をしないといけない為、先の需給のバランスや経験から相場を読み、御見積を算出していきます。

12~1月に稚魚が捕れないと7月の需要期にうなぎがない、という事になりますから、うなぎの確保も大事です。

当店では私が新しい問屋さんに伺い、仕入をさせていただけるか話に行っています。
もちろん、うなぎがない時などは話もしてくれない会社さんもあります。

また生き物なので、問屋さんでうなぎが余る時もあります。
こういう時はうなぎの質を確認し、良質であれば当店もでも仕入ます。

狭い業界、持ちつ持たれつです。

というわけで、この話を何となくでも覚えていただければ、ニュース等で見た時には今まで以上にわかるかもしれませんよ♪