うなぎの井口

0120-949-399
9:30~18:30
定休日:火曜日

うなぎの井口

うなぎをもっと楽しむコラム

「うなぎは真空パックでも美味しいの?」とよく聞かれます。当然のことですが焼きたての商品の方が真空パックよりもおいしく召し上がっていただけます。すぐにお召し上がりいただけるようでしたら焼きたての商品の方がおススメです。

しかし、先様にお送りするには、先方のご都合もありますので、すぐにお召し上がりいただけない場合もあります。当店の真空パックのうなぎは、遠方の方にも喜んでいただけるように工夫を凝らしています。

今回は、当店の真空パックの特徴を紹介しながら、商品選びのポイントもお伝えします。

当店では白焼は発送日に焼き上げた焼きたての商品と真空パックの商品をご用意しております。焼きたてはうなぎの素材のおいしさが凝縮されていますが、賞味期限は発送日を含め5日と短くなっております。一方真空パックのうなぎは、焼きたてにくらべて柔らかく、賞味期限は冷蔵で20日間と長期保存できるのが特徴です。

井口の白焼はふんわり真空

当店のうなぎの白焼は、ふんわり真空という技法で真空パックにしております。ふんわり真空は、うなぎと袋が密着していません。うなぎを真空にする時に真空機の中の酸素が抜かれていくと沸点が下がります。すると、うなぎの身の中に含まれる脂が表面に浮き上がってきてしまい、そのまま真空パックにするとうなぎの表面が脂でコーティングされた状態で真空パックされることになります。

実はうなぎの白焼は、この脂の酸化が品質劣化の最大の要因です。この劣化は、たれがついていない分、食べ比べると一目瞭然です。

そこで、当店では真空機で真空パックを作る際、一度酸素を抜き、独自の技術(企業秘密です。すいません)で、うなぎと袋が密着しない技法を取り入れています。この技法はこれまでの経験から、井口のノウハウとして積み上げてきました。

また、殺菌時には蒸し器で殺菌します。蒸し器で殺菌することで身が柔らかくなり、うなぎの表面に一度は脂が浮いてきますが、その後の急速冷凍により、脂は身の中に入って旨味にかわり、表面には脂が出ていない状態を作っています。これにより、うなぎの酸化を防ぎ、長期保存しても焼きたてのうなぎの白焼のような美味しさを味わっていただけるようになります。

井口の蒲焼はぴったり真空

当店のうなぎの蒲焼はぴったり真空という技法で真空パックにしております。ぴったり真空は、うなぎと袋がぴったり密着しています。うなぎのたれがしみ込んだ柔らかい食感が特徴です。

仮に蒲焼をふんわり真空にすると、真空前までの段階で白焼より焼きの工程がひとつ多いため、水分含有量が減り、うなぎの身割れがおきやすく、同時にうなぎの表面が乾いてしまいボソボソとした食感になってしまいます。そのため当店では、柔らかくても身崩れしにくいように真空袋とうなぎを密着させたぴったり真空を採用しています。

ぴったり真空のため、殺菌時にもうなぎに熱が伝わりやすく、より柔らかくなります。召し上がり方として、さらに柔らかい食感がご希望の方は、湯煎での調理を。そのままのやわらかさをご希望の場合には解凍後、真空の袋に切り込みを入れてお皿に乗せ、電子レンジで温める調理方法をおすすめします。

最後に香ばしい焼目のついたうなぎの蒲焼が好きな方は、解凍後袋から取り出し、食べやすいサイズにカットした後、グリルやオーブントースターで温めることをおすすめします。フライパンでも大丈夫ですが、焼目をつけるならグリルやオーブントースターの方がよりパリッとした食感を楽しんでいただけます。

この記事は私が書きました

井口 恵丞(いぐち けいすけ)

有限会社うなぎの井口 代表取締役

昭和63年創業、うなぎの白焼のみを販売する「井口うなぎ白焼直売」の2代目として平成8年に後を継ぐ。
以降、法人化、蒲焼やうなぎ関連商品の開発と販売、ビジネスコンテストや店舗の改善で受賞。国際的な味覚の審査機関、「国際味覚審査機構」でうなぎで初めて「優秀味覚賞」を受賞。
毎日うなぎをさばき、うなぎの良し悪しを確認することがを日課としています。

うなぎとワインの意外な相性!蒲焼にも白焼にも合うワインの魅力
一覧へ戻る
通販で買ったうなぎのたれを無駄なくおいしくいただきましょう

pagetop